Intimate MergerのDMPのポジショニングと管理画面(Audience Search)
概要
先日、Intimate MergerのDMPとFreakOutのDMPの違いについてお客さんから聞かれることがあったのでどこが違うかという点とIntimate Mergerが保有している管理画面(Audience Search)のご紹介をさせていただく。
大きく分けると以下の点がIntimate MergerのDMPとFreakOutのDMPで異なっている。
プライベートDMPとパブリックDMP
DMPにはプライベートDMP:1st partyデータを活用するためのDMPとパブリックDMP:3rd partyデータを活用するためのDMPの二つがある。FreakOutのDMPとIntimate MergerのDMPの最大の違いはFreakOutのDMP=プライベートDMPでIntimate MergerのDMP=パブリックDMPという点である。
そのため、両社のDMPは相互に補完関係にあり、ユースケースが異なる場面で使われることが多い。
大きく分けるとユースケースごとにそれぞれのDMPは以下のように使い分けを行う。
プライベートDMP
- サイトに一度でも来たことがあるオーディエンスをターゲティングする。
- 来サイト傾向やオーディエンスのロイヤリティといった自社で保有しているデータを元にターゲットをしぼっていく。
- ターゲティング広告を中心とした比較的少数の顧客を対象にターゲティングを行う。
- 場合によってはオンプレミスでクライアントのデータセンターなどに納品を行う。
パブリックDMP
- サイトに一度も来たことがないオーディエンスをターゲティングする。
- オーディエンスが保有する属性情報やメディアの情報、アンケートで得られた情報などから顧客を絞りターゲティングを行っていく。
- コンテンツやアドサーバー、アンケート、メール配信、ダイレクトメールといったある程度ターゲットにボリュームが必要な商品に対してデータを活用する。
- 基本的にはWebアプリケーションでの提供をする。
他社DMPと比較して弊社が独断と偏見でまとめたDMPのマッピングは以下のようになっている。
こういったポジショニングを行っているため、弊社はプライベートDMPの構築の依頼をあまりうけていなかったり、FreakOutのDMPを弊社のDMPと同時に提供して相互補完を行っていたりする。
Intimate Mergerの管理画面:Audience Searchのご紹介
7月のリリースをもって開発が一段落ついたということで管理画面のご紹介をさせていただきたいと思う(今までは一部代理店様向けに限定的に公開していたがもう少し取り扱いが増えるようにしてきたいので)。
基本的な概念
Audience Searchは以下のような概念から成り立っている。
- ターゲットを管理する
- ターゲットを探す
- ターゲットを使う
基本的なセグメントを作成してから各チャネルに利用するまでの流れは以下の用になっている。
具体的な画面のイメージ
ここでは具体的な使い方の一例として弊社で保有している外部データの中から特定の条件を持っているオーディエンスを連携先のチャネル(DSPやLPOなど)で使える状態にするまでの流れについてご紹介する。
弊社の管理画面にログインするとまずは以下の画面に遷移する。
セグメント管理
ログイン後のページで空のセグメントの作成をクリックし、ターゲットを格納する空のセグメントを作成する。
ターゲットを探す
ターゲットを探すのタブに移動してもらい、そこでIntimate Mergerが保有しているオーディエンスの検索ワードと属性データを使ってターゲットを探すというのが基本的な流れになる。何もキーワードや属性を入れる前は3.5億のオーディエンスIDが表示されており、そこからターゲットを絞り込んでいき最終的に外部チャネルで活用をしたいオーディエンスを見つけてセグメントに保存するという流れになる。
例えば、「夏休み」と「旅行」に興味がある「子供がいる(類推データ)」を元にターゲットを選定していく場合は以下のような設定になる。
これでターゲットになる人が確定する場合はこのままセグメントに固めて有効化するとオーディエンスの利用料が発生し、オーディエンスを外部チャネルで使える形に変換される。
ただし、このままではターゲットとして選定したオーディエンスが適切な対象になっているかわからないのでターゲットの分析機能として大きく分けて2つの機能をAudience Searchでは保有している。
オーディエンスの基本属性の分析機能
こちらの機能は対象となっているターゲットの属性情報を表示するための画面になっており、ターゲットのイメージを明確化してもらうために年齢や性別、職業といった基本的な属性情報を確認することができる。
オーディエンスの興味関心計測
基本属性だけでは具体的なオーディエンスの興味関心などを見つけ出すのが難しいため、直近の閲覧URLの傾向や検索の傾向を分析する機能も保有している。
※出現頻度の高い検索ワードは対象のオーディエンスが保有しているワードの数の上位を表示しており、特徴的なワードは対象のオーディエンスが保有しているワードとDMP全体の傾向を比較して対象のオーディエンスが特有に持っているワードを表示している。
まとめ
簡単に弊社のDMPのポジショニングと管理画面についてご紹介させていただいたがこちらで紹介した機能自体は基本的なもののみとなっているのでさらに発展的な使い方やオプションで使える機能などもありますのでこちらに関して興味を持った型がいらっしゃいましたらお問い合わせをしていただけますと幸いです。
問い合わせをいただけましたら、画面のご紹介やデモアカウントの発行、マニュアルの送付など対応させていただくこともできますので気軽に問い合わせください。