チャットツールとDMPをくっつけてみると。
概要
前々から実は連携をしていたflipdeskさんと外部データを使ってちょっと遊んでみました。チャットツール自体は国内ではまだ使っている会社が少ないですが、海外だとZopimやZendeskといったツールが結構使われており、LPOとメールの間の子のような使われ方をしているそうです。例えば、サイトによくきてくれるロイヤリティの高いユーザーがサイトに訪れたときにチャットで話しかけたり、チャットを通じてクーポンを提供したりといったことがメインの使い方となっているそうです。
ただ、弊社としては使い道があまり思いつかなかったので今までデモができていなかったのですが、弊社にとっても価値のありそうな使い方が見つかったのでそちらをベースにご紹介をさせていただければと思っております。
今回行ったこと
特定の属性を持っている人にだけ、flipdeskを表示するというのをやってみました。で、特定の属性というのが以下の3個のいずれかの属性を持っている人にだけ表示するようにしています。
- リブセンスの転職会議の閲覧履歴を持っている人(岩崎さん、ありがたく使わせていただきました)
- 弊社コーポレートサイトの求人ページをみたことがある人
- インティメート・マージャーの見込み顧客(拡張ユーザー)
これらの属性を持っている人にだけ、flipdeskが開くようになっています。
(3rd partyクッキーを使っているのでスマホとくにsafariやアプリにはうまく対応できていないです)
目標としては「弊社の採用コストを下げること」で転職意向が強かったり、求人ページをみてくれた方とコミュニケーションをとり、転職エージェントへの支払いが少しでも下げられたらうれしいなと思っています。多分、BtoBのサイトでチャットツールを使おうと思うとこれが一番効率がいい気がする。それに、ある程度対象ユーザー数が少ないからもしも自分が対応することになっても工数を圧迫されることもなさそう。
どんな感じかというと
こんな感じで対象者には「インティメート・マージャーで一緒に働きませんか?」というチャットが表示されるようになっています。こちらをクリックすると以下のような形でチャット窓が開き、僕らと連絡をとることができるようになります。
結構、使い道がありそうだし、弊社に興味を持ってくれた人に対して直接アクションがとれるというのも魅力的だと思います。
転職意向が高い人しか、こちらのツールがみれないというのも何なのでこちらのURLを踏んだあとに問い合わせの窓に「何となく触ってみたかった」も選べるようにしているのでそちらを使ってみてください。
これで一人でも採用できたら採用コストがかなり下げられるのでうまくいきそうだったらがしがし使って行きたい。
2015年のDMP業界全体について
概要
あけましておめでとうございます。インティメート・マージャーで代表をしている簗島です。本日から弊社も営業が再開され、メンバーもさらに2名本日から増えました。2014年は人もビジネスも大きくのびた1年になりましたが、世の中で注目されているよりはDMPの業界自体あまり拡大されなかったなという印象を受けます。むしろ、代理店さんとかと話をしていると、DMPを売るのをやめたとか、売るのが大変なので売らないようにしたとかそういう話をよく聞くようになった1年かなと思っています。(実際、ちらほら撤退とかの話を聞くようになったり、リプレイスの案件がすごく多かったりと、いろいろ大変そうな会社も聞きます。)
そういった側面から今年は僕らのビジネスというよりもDMPのビジネスとして正念場かなと思っています。なので、DMP自体の使い方やこの業界自体がのびるために必要な情報を出していければと思っています。今回のエントリーは特に以下の3点にしぼって2015年のDMP業界全体についてお話をしていきたいと思っています。
- 各社のビジネスモデルについて
- DMP業界に足りていないもの
- 2015年の動きについて
各社のビジネスモデルについて
様々なサイトでそれぞれのDMPのプレイヤーの比較が出されていますが、特徴を各社がいっている内容で比較してしまうと各社だいたい同じことをいっているので比較が難しいと思います。各社のマネタイズポイントと扱っているデータを中心に分類すると各社の特徴が見えるかなと思います。
マネタイズポイント
マネタイズのポイントがチャネルに依存しているか、依存していないかというのが大きなポイントかなと思っています。例えば、DSPと一体型のDMPだと広告配信を行うとDMP自体の費用はかからないとか、DMPを包含している特定のツールを効率よく利用してもらうためのツールとして使われます。逆にチャネルへの依存度が低いツールはデータの利用料やデータ連携先との連携費用でオプション課金を行っているケースが多いです。
扱っているデータ
こちらは去年からよくいわれている1st partyデータと3rd partyデータとなります。自社のデータを中心としたCRM風の使い方をされるDMPと様々なデータソースのデータを活用する見込み顧客獲得用のDMPとが大きく分けられると思います。
現在のDMPのプレイヤーのマッピング
ちょっとプレイヤーが増えてきたのでそれぞれサービス名または会社名で記載をしています。
このようにビジネスモデルでみてみると右下にプレイヤーが固まっているイメージがあります。ここには元々CRMツールをやっていたプレイヤーやデータストレージを取り扱っていたプレイヤーが多い場所だったりします。また、左下も元々DSPの会社がDSPの機能をリッチ化するためにDMPを開発していたりするため、プレイヤー自体がかなり多かったり、既存のプレイヤーを買収してここにいるプレイヤーがいます。
DMP業界に足りていないもの
こちらも大きく分けて2点DMPの業界に足りなかったものがあるかなと思っています。
一個目は「システムの手堅さ」の評価です。プライベートDMPといわれるクライアントデータを扱う業態を行っている会社全体にいえるのですが、初期導入費用が数十万円だけのプライベートDMPから構築するのに数億円かかるプライベートDMPまであります。多くの場合は機能を評価するための一覧を見せられそれに対するまるばつ表を元に評価をされるのですが、機能表レベルでは10万円台のプライベートDMPでも数億円規模のプライベートDMPでもだいたいできることは同じです。では、どこで一番差が出てくるかというところが「システムの手堅さ」かなと思っています。SIerが作る何百枚もの要件定義書があるシステムとjavascriptのタグを置くだけのシステムは機能面にはでないシステムとしての手堅さがでます。今後はシステムとしての手堅さもプライベートDMPの導入時には評価が必要かなと思っています。
二個目は「データを活用するプレイヤー」の評価です。データを活用するという部分について想像がうまくできているプレイヤーというのは想像をよりも少ないと思います。どのデータをどのチャネルで使うべきか、データを使うというのはどういうことかということについてさらに考えていかなくてはいけないと思います。例えば、KPIをみながらターゲットのユーザーへのリーチが減ったら、広告配信ツールを改善すべきだとか、サイトへの誘導効率をあげるには?CV単価をあげるためには?といった一般的な課題に対してすぐにデータとツールの組み合わせができるようなプレイヤーがこれから増えていく必要性を感じます。
2015年の動きについて
2015年は以下のような取り組みが進んでいくかなと思っています。
- プライベートDMPの費用の二極化
- 海外プレイヤーの躍進
- DMP活用事例の共有化
プライベートDMPの費用の二極化
これは既に始まっている気もしますが、SIerがプライベートDMPの構築をしているというケースは増えてきています。一方、社内にデータ活用のノウハウがあまりない会社は初期に数億円規模の投資をすることが難しいため、廉価版のDMPを導入して費用対効果や利用用途に合わせて機能を拡充していくという流れが進んでいくと思います。
海外プレイヤーの躍進
単に海外プレイヤーの躍進が行われるというよりも国内プレイヤーとの連携を行い、それによって海外プレイヤーが躍進するというのがあり得るかなと思っております。データの活用自体は国内よりも海外の方が進んでいる企業が多く、ベストプラクティスを持っている海外プレイヤーが国内プレイヤー(主にデータ部分)と組んでベストプラクティスを再現するという流れが進んでくるのではないかと思っています。
DMP活用事例の共有化
これは海外プレイヤーの躍進に近いですが、データを活用できる会社の分母が増えない分にはDMPの業界があまり成長しないという問題があります。今まであまりDMPの活用事例が紹介されることはなかったですが、今年は積極的に共有していきたいと思っています。ここの部分に関しては弊社も力を入れていきたいと考えていますのでブログやその他記事での事例紹介をお待ちください。
最後に
年始の挨拶として固いものにはなりましたが、今年は我々の会社にとってもDMP業界・データ関連ビジネスを行う会社にとっても重要な年だと思っております。今までおつきあいのあったクライアントにはさらに大きな価値を提供し、これからお付き合いがある会社には新しい価値を社員一同提供できればと思っておりますので、今年もよろしくお願いします。
Audience Searchの機能アップデート(2014年11月アップデート)
概要
最近、忙しくてブログを更新出来ていなかったのですが、久しぶりにサービスの大型アップデートがあったのでそちらで追加された機能や使い方をご紹介させていただきたいと思っております。
目に見える機能追加
目に見える部分で言うと以下の3点が新たな機能として追加されております。
- ターゲット抽出機能の改善
- ターゲット抽出結果画面の改善
- 対象キーワードの一括見積もり機能の追加
ターゲット抽出機能の改善
以前から皆様に使って頂いている「ターゲットを探す」の部分のアップデートになります。ターゲット抽出部分では大きく分けて2点の改善が行われております。
抽出条件ごとのUU数をリアルタイムで表示する機能
今までは抽出条件を掛けあわせたり試行錯誤する際に一つ一つのキーワードのボリュームがわからなかったのですが、新機能ではリアルタイムにボリュームを見ることができ、キーワードのボリュームに応じて試行錯誤が可能になります。
実際の操作イメージ
抽出条件のワードの引き算が可能に
今までは例えば選挙と検索を行った際に「衆議院選挙」と「AKB総選挙」が検索結果にかかってしまっていたのですが、アップデートでキーワードの引き算が可能になりました。例えば、選挙と検索した結果から「AKB」というワードが含まれているワードを除外する場合は除外したいワードを「-(半角のハイフン)」で記載することで除外が可能になります。
実際の作業プロセス
検索結果画面の改善
検索結果画面にも一部改善が行われております。今まではオーディエンスに付与しているフリーワードのキーワードのみから特徴の抽出を行っておりましたが特徴的な3rd partyの属性情報を表示する機能を追加しました。以下に提示している例は「ハワイ 旅行」と検索した結果で、ハワイ旅行と検索している人は検索ワードだけではわからないのですが、「旅行業」の人たちが特徴的な属性に含まれており、「単に旅行に興味がありそうな人」と「ハワイ旅行の調査」をしている人がいるのではないかというのがわかったりします。
検索ワードのボリュームの一括見積もり機能
こちらは機能というよりは新しい使い方という形になるのですが、対象となる検索ワードを一括でアップロードしてリアルタイムでボリュームを見積もる事ができるようになりました。これによってgoogle のキーワードプランナーから出してきたデータを一括でaudience searchに突っ込んでそれぞれがパブリックDMP内にどれくらい存在しているかを確認する事ができるようになりました。
作業的にはセグメント管理のタブからセグメントの一括編集をして保存するだけでボリュームを確認することができるようになりました。
ボリュームを確認するためには事前にボリューム確認用(デモの場合は93328というID)のセグメントとキーワードをまとめたexcelなどを作成しておく必要があります。今回のデモの場合は以下のデータを使っています。検索対象という部分にキーワードプランナーなどで取得したデータを記載してください。また、状態は停止中にしておかないと課金対象になってしまうので停止中で見積もりを行い、問題がなければ有効にするというプロセスを踏んでください。
検索名 | DMP | セグメントID | 検索対象 | 1stセグメント | 3rd セグメント | KPI | 状態 | UU |
ボリューム見積もり | パブリック | 93228 | DMP | imp | 停止中 | 1 | ||
ボリューム見積もり | パブリック | 93228 | データドリブンマーケティング | imp | 停止中 | 1 | ||
ボリューム見積もり | パブリック | 93228 | データマネジメントプラットフォーム | imp | 停止中 | 1 | ||
ボリューム見積もり | パブリック | 93228 | アドテク | imp | 停止中 | 1 | ||
ボリューム見積もり | パブリック | 93228 | データ | imp | 停止中 | 1 |
ちょっと作業が複雑な作業のため、具体的な作業は動画を参照にしてください。
目に見えない部分の機能追加
目に見える部分の改善は裏で動いている検索エンジンの改良によるものが大きく、実際ページが表示されるまでの時間や検索の柔軟性の改善がかなりされております。
(実はコストもかなり削減されました)
技術的にも面白い取り組みが増えてきたので、裏を一緒に作りたい人も熱烈募集中です!
Google Tag Manager APIが出ていたので使ってみた。
はじめに
最近ほぼ毎日触っていたGoogle Tag Manager のAPIが公開されていたので早速使ってみた。
2014/10/28時点で該当のAPIを使ったアプリケーションが公開されている記事を見つけられなかったので割とこの手の記事は初なのかもしれない。
(そもそも、タグマネージャー自体が「エンジニアの手を借りないでXXXX」みたいな思想のもの作られているのでAPIのニーズ自体あまりなかったのかもしれないですが。。)
ごりごりにβ版でかつエラーの通知も優しさが足りない感じでもう少し将来的には使いやすくなると思うのですが、今のところの使い心地とこんな課題に打ち当たったというのを記事にしました。
1. 登録できるタグの上限について
タグの登録を1000件まで試したところ、問題なくGoogle Tag Manager に登録することができました。ただ、登録してるタグの数が500個を超えたあたりから以下のようなエラーが出るので実際は300個くらいまでしか登録できなそうです。
2.出し分けルールの種類と読み込み速度
実務上は結構重要なポイントでなおかつあまり検証ができていなかったところなので検証しました。
出し分けルールを100→200→300と増やしたときのタグの読み込みにかかる速度をみてみたところ、中央値で以下のような遷移になっていました。
3.同一ルール内に複数個タグをおいた場合の挙動
こちらはタグの種類によりますが、一種類のタグが複数個はいる方が読み込みに時間がかかるらしいです。これはタグの制限というよりはブラウザ側の制限らしく、ブラウザごとにJSの同時読み込み件数が異なるので読み込むタグのバリエーションと数に依存します。ちなみにテストをした際はTreasure Dataのタグを使わせてもらったので100個タグを読むのに20秒くらいかかりました。
具体的に操作できる内容
- Accounts
- アカウントの発行/情報の取得/リストの取得
- Containers
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Tags
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Rules
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Triggers
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Macros
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Variables
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Container Versions
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Permissions
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得/パブリッシュ/リストア
今後
弊社の管理画面からGoogle Tag Managerに各種タグを登録するプロセスをAPI経由で登録する形式にしたいと思っています。そうすると何ができるかというと
- 画面から必要な情報を記入してボタンをポチっとして弊社のオーデェンスデータと3rd partyデータを取得できるTreasure Dataのタグを設置しているタグにいれられる。
- 画面から必要な情報を記入してボタンをポチっとして弊社のオーデェンスデータと3rd partyデータを取得できるGoogle Analyticsのタグを入れられる。
- 画面から必要な情報を記入してボタンをポチっとして各種DSPのタグを弊社のセグメントIDで出し分けできるようになる。
- 画面から必要な情報を記入してボタンをポチっとしてLPO含めて様々なタグを出し分け&発火数の管理をすることができる
といった形で弊社が手動でオペレーションしていた部分のかなりが管理画面の操作で実行できる用になる予定です(そのうち)
Intimate Merger × Treasure Data&Google Analytics × Tableauを使ったDMPを作りたい( Tableauを使うのが詳しい方に教えてもらいたい)
はじめに
Treasure Dataさんと連携してデータも簡単にたまるようになったので次はそのデータを賢く分析してオペレーションに落とすところを何かしらのツールを使って実現したいなと思って、Tableauとの連携の話。以下のような形での連携ができているのですが、最後tableauから弊社のプラットフォームへ連携する部分が完成するとおおむね完成というところで止まっているのでどなたか詳しい人がいたら教えてもらいたいなと思ってエントリーを書きました。
今回の連携プランの全体像はこんな感じです。ポイントは弊社のIDを使ってTreasure Data & Google Analyticsを統合する部分。これを使うことでリアルタイムで簡単な分析はGoogle Analyticsである程度分析が必要なケースはTreasure Dataで分析を行ってそれぞれの得意分野で分析を行った結果を統合的にTableauで管理することができるようになります。
理想的にはtableauからデータを持ってきて、それをもう一度弊社のセグメント情報としてかき戻すことができれば、DMPでやりたいことのだいたいのことがまかなえるようになります。
導入手順
少々複雑になりますが以下のツールを導入することで全体を活用することができるようになります。
- Intimate Mergerのワンタグ
- Treasure Data Javascript SDK
- Universal Analytics tag
- Tableau Server
- Tableau Desktop
必要に応じてTableauからRを呼び出すとか、もう少し難しい仕組みを入れることでやれることのバリエーションがかなり広がります。
やれるようになること
上記の環境を整えることで以下のようなことができるようになります。
(ほかにもいろいろできるようになるのですが、例として。)
- ローデータの取得や社内顧客データベースとの連携
- BIツールによるダッシュボードの作成
- tableauで分析した結果を弊社のIDにかき戻すことでいろんなツールと連携できる。例えば、tableauで作成したRFMのデータを元にセグメンテーションしたデータを元にターゲティング広告を配信したり、セグメント別の属性分析やキーワード分析などを行うことができるようになる。
- Google Analyticsとtableauを弊社のIDで連結してGAで作成した流入経路情報をtableauにマージして流入経路を統合的に管理する。
- リアルタイム性が必要なデータはGoogle Analyticsで確認してそこで得られたターゲットの情報をtableauに渡して詳細の分析を行う。
といったことが比較的簡単にできるようになります。
ただ、セグメント情報をアップロードする部分がCSVファイルでのやり取りになっており、非常にいけていないのでここがAPIになったら自信を持ってクライアントに提案できるものになると思っています。なので、こちらの連携に妙案がある方はぜひご連絡ください。
問い合わせ
もはや弊社一社でハンドリングするには大規模すぎるところもあるので一社での提案は行いませんが、もしも興味が有る方はご連絡ください。
Intimate Merger のDMPとTreasure Dataを使った簡易プライベートDMP(改訂版)
はじめに
Treasure Dataとの連携についてブログを書いたところ、Treasure DataのCTOの太田さんからもっと便利な方法があると教えていただいたので早速そちらのご紹介。
以前お話をしたときにはなかったのですが、javascriptのSDKが今年の6月にリリースされたらしく、こちらを使うとかなり便利に簡易DMP(もはや簡易じゃないものまで)作ることができます。
今回もまたこのブログに該当するJavascriptのタグを設置して弊社クッキーIDとセグメントIDをGAでいうところのカスタム変数のようなものに埋め込むことで簡易的なDMPが出来上がってしまいます。
こちらのSDKを紹介していただいて30分くらいで設置が完了したので作業的にはpiwikを使ったDMPよりもかなり簡単に実施ができると思います。
導入すると?
サイトにタグをおいて、データを収集し始めるとトレジャーデータさんがデフォルトで取得してくれている以下のデータが取得できます。
- td_version – td-js-sdk’s version
- td_client_id – client’s uuid
- td_charset – character set
- td_language – browser language
- td_color – screen color depth
- td_screen – screen resolution
- td_viewport – viewport size
- td_title – document title
- td_url – document url
- td_host – document host
- td_path – document pathname
- td_referrer – document referrer
- td_ip – request IP (server)
- td_browser – client browser (server)
- td_browser_version – client browser version (server)
- td_os – client operating system (server)
- td_os_version – client operating system version (server)
結構、これだけのデータを集めるのでも大変なので非常に便利です。
さらに我々のデータを連携すると以下のようなデータを取得することができるようになります。
- audiecne_id - IMで保有しているオーディエンスID
- segment_id - IMで保有しているオーディエンスにひもづいたセグメントのID
これらを掛け合わせることでトレジャーデータだけでは取得することができない、第三者データをログに掛け合わせることができ、分析した結果をシームレスに各チャネルに連携することができるようになります。
(案件が増えてきたらexportのメニューに入れてくれるかもという話ももらいました。)
さらに弊社で提供しているGoogle AnalyticsやAdobe Analyticsとの連携と比べてローデータが手に入る点が大きなメリットです。ローデータを分析した結果をもとにセグメントを作成していくというプロセスが踏めるようになります。
実際のトレジャーデータさんの管理画面では以下のように見えるようになりここから任意のクエリでデータを抜いてきて、オーディエンスIDをAPI経由でアップロードするだけで様々なチャネルとの連携ができるようになります。
お問い合わせ
こちらの連携はかなり簡単にできるので案件があれば進めてみたいと思っております。もしも興味がある方がいらっしゃいましたらお問い合わせください。