Google Tag Manager APIが出ていたので使ってみた。
はじめに
最近ほぼ毎日触っていたGoogle Tag Manager のAPIが公開されていたので早速使ってみた。
2014/10/28時点で該当のAPIを使ったアプリケーションが公開されている記事を見つけられなかったので割とこの手の記事は初なのかもしれない。
(そもそも、タグマネージャー自体が「エンジニアの手を借りないでXXXX」みたいな思想のもの作られているのでAPIのニーズ自体あまりなかったのかもしれないですが。。)
ごりごりにβ版でかつエラーの通知も優しさが足りない感じでもう少し将来的には使いやすくなると思うのですが、今のところの使い心地とこんな課題に打ち当たったというのを記事にしました。
1. 登録できるタグの上限について
タグの登録を1000件まで試したところ、問題なくGoogle Tag Manager に登録することができました。ただ、登録してるタグの数が500個を超えたあたりから以下のようなエラーが出るので実際は300個くらいまでしか登録できなそうです。
2.出し分けルールの種類と読み込み速度
実務上は結構重要なポイントでなおかつあまり検証ができていなかったところなので検証しました。
出し分けルールを100→200→300と増やしたときのタグの読み込みにかかる速度をみてみたところ、中央値で以下のような遷移になっていました。
3.同一ルール内に複数個タグをおいた場合の挙動
こちらはタグの種類によりますが、一種類のタグが複数個はいる方が読み込みに時間がかかるらしいです。これはタグの制限というよりはブラウザ側の制限らしく、ブラウザごとにJSの同時読み込み件数が異なるので読み込むタグのバリエーションと数に依存します。ちなみにテストをした際はTreasure Dataのタグを使わせてもらったので100個タグを読むのに20秒くらいかかりました。
具体的に操作できる内容
- Accounts
- アカウントの発行/情報の取得/リストの取得
- Containers
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Tags
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Rules
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Triggers
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Macros
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Variables
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Container Versions
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得
- Permissions
- コンテナの発行/削除/アップデート/情報の取得/リストの取得/パブリッシュ/リストア
今後
弊社の管理画面からGoogle Tag Managerに各種タグを登録するプロセスをAPI経由で登録する形式にしたいと思っています。そうすると何ができるかというと
- 画面から必要な情報を記入してボタンをポチっとして弊社のオーデェンスデータと3rd partyデータを取得できるTreasure Dataのタグを設置しているタグにいれられる。
- 画面から必要な情報を記入してボタンをポチっとして弊社のオーデェンスデータと3rd partyデータを取得できるGoogle Analyticsのタグを入れられる。
- 画面から必要な情報を記入してボタンをポチっとして各種DSPのタグを弊社のセグメントIDで出し分けできるようになる。
- 画面から必要な情報を記入してボタンをポチっとしてLPO含めて様々なタグを出し分け&発火数の管理をすることができる
といった形で弊社が手動でオペレーションしていた部分のかなりが管理画面の操作で実行できる用になる予定です(そのうち)